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「まず自分が使いたいもの」を作る、という個人開発のススメ

#個人開発#考えたこと

個人で物を作っていると、つい「これは誰かの役に立つだろうか」と考えてしまいます。でも自分は最近、まず自分が使いたいものを作ることを大事にしています。この記事では、なぜその順番が個人開発と相性がいいのか、自分の実例も交えて書いてみます。

「自分が一人目のユーザー」だと続く

作ったものを誰にも使ってもらえないと、モチベーションは続きにくいものです。アクセス数やダウンロード数がゼロのまま、というのは、想像以上に心が折れます。でも、自分自身が毎日使う道具なら、ユーザーは少なくとも一人います。自分です。

実際、Amazon売れ筋ランキングは、コンテンツの性質上、検索エンジンにはほとんど載りません。それでも、自分が売れ筋やトレンドを眺めて楽しめるので、作った価値は十分にありました。「誰も来なくても、自分が毎日開く」——これがあると、プロジェクトは簡単には死にません。

「あったらいいな」を見逃さない

日々の中で、ほんの少し不便に感じること、「こんなのあったらいいのに」と思う瞬間があります。多くは流れていってしまいますが、そこにこそ、自分にとって本当に必要なもののヒントがあります。

自分は、そういう「ちょっとした不便」をメモに残すようにしています。資格の勉強でスキマ時間に一問一答したい、と思ったのがマナビポータルの出発点でした。自分が困っているなら、同じように困っている人もきっといる。出発点が自分の実感だと、作るものに芯が通ります。借り物の課題ではなく、自分が本当に欲しいものだからこそ、細部まで「こうあってほしい」がはっきりするのです。

小さく作って、長く付き合う

大きな構想から始めると、完成する前に力尽きがちです。あれもこれもと盛り込んだ仕様書を眺めているうちに、やる気がしぼんでいく。これを何度かやらかしました。

なので今は、まず自分が使う最小の形で作り、使いながら育てるようにしています。最初のバージョンは「自分が困っていた、たった一つのこと」が解決できれば十分。自分が使い続けられることを基準にすると、無理なく長く続けられます。使ううちに「次はこれが欲しい」が自然と出てくるので、機能は後から足せばいい。

盛り込みすぎて止めた、苦い経験

念のため書いておくと、自分も最初からこの考えだったわけではありません。以前、「あれもこれもできる便利アプリ」を構想して、設計だけで満足して結局公開まで至らなかったことが何度かあります。タスク管理に家計簿に習慣記録まで——欲張った結果、どれも中途半端なまま熱が冷めてしまいました。

転機は、「自分が毎日5分だけ困っていること」一つに絞って作ったときです。機能はたった一つ。でも毎日自分が開くので、自然と「次はこうしたい」が出てきて、結果的に長く手を入れ続けられました。多機能な未完成より、一機能の完成。これは何度も失敗して、ようやく腹落ちした教訓です。

誰かのため、はその先にある

もちろん、最終的に誰かの役に立てば、それはうれしい。でも順番として、まず自分のために作る。自分という一人目のユーザーを満足させられないものが、他人を満足させられるはずもありません。まず自分のために作る——その順番が、個人開発をたのしく続けるコツだと思っています。