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中年から学び直して気づいた、3つのこと

#考えたこと#キャリア

中年になってから、新しい技術を学び直す日々を送っています。やってみて気づいたことが、大きく3つありました。同じように「今さらかな」とためらっている人に、届けばうれしいです。きれいごとだけでなく、自分が実際にやっている工夫も一緒に書いておきます。

1. 「分からない」は出発点でしかない

若いころは、分からないことがあると「自分には向いていないのかも」と落ち込みがちでした。でも今は、分からないのは当たり前で、そこからがスタートだと思えるようになりました。

特に、調べながら・相談しながら進める手段が増えた今は、「分からない=無理」ではありません。分からないなら、分かるところまで一緒に歩けばいい。具体的には、詰まったときに「何が分からないのかを一文で書く」ようにしています。「エラーが出る」ではなく「このエラーが、この操作のときだけ出る理由が分からない」と書く。言葉にした時点で、調べる方向が半分は決まります。

2. 完璧を目指すと、止まる

全部を理解してから動こうとすると、いつまでも始められません。これは仕事でも趣味でも同じでした。

まず小さく作って、動かして、間違えて、直す。手を動かしながら理解するほうが、結局は早い。自分は新しいことを学ぶとき、いきなり本を一冊読み切ろうとせず、「とりあえず一番小さい動くもの」を先に作るようにしています。たとえば新しいフレームワークなら、まず「画面に文字を一つ出す」ところまでやってしまう。動いた実感が一つあると、そこから先の理解が一気に進みます。完璧主義をいったん横に置くと、前に進めるようになりました。

3. 学ぶこと自体が、楽しい

そして一番大きかったのが、これです。新しいことを学んで、それが形になる。その瞬間は、年齢に関係なく純粋に楽しい。

「役に立つから」「仕事になるから」だけではなく、学ぶこと自体がうれしい——その感覚を取り戻せたことが、何よりの収穫でした。若い頃は成果や評価のために勉強していた節がありましたが、今は「知らなかったことが分かる」こと自体が報酬になっています。この動機は外から揺さぶられにくいので、続ける力としてとても強いです。

自分が実際に始めた手順

抽象論だけだと役に立たないので、自分がWeb開発を学び直したときの具体的な順番も書いておきます。

  1. 完成形のあるチュートリアルを、まず一本だけ写経する:理屈は後回しで、とにかく動くものを最後まで作る
  2. その写したコードを、少しだけ自分用に改造する:色を変える、項目を一つ足す。「自分でいじれた」感覚が自信になる
  3. 作りたい小さなものを、一つ決めて作る:このとき初めて、足りない知識を都度調べにいく

ポイントは、インプットを完璧にしてからアウトプットしようとしないことです。3 の「作りたいものを作る」段階に早く入るほど、学びが自分ごとになって定着します。教科書を最初から最後まで読む、という昔ながらのやり方は、自分にはまったく続きませんでした。

続けるために決めていること

最後に、続けるための工夫を一つだけ。自分は「毎日少しでも手を動かす」ことだけを守るようにしています。量は問わない。1行直すだけの日があってもいい。間を空けないことが、中年の学び直しでは一番効きました。組み込みからWebへ移ってきた経緯は「組み込みファーム屋が、40代からWeb開発を始めた話」に書いています。これからも、作りながら学ぶ日々を、楽しんで続けていきます。