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AIと伴走して個人開発する、という働き方

#AI#個人開発#考えたこと

もともとはカメラの組み込みファームウェアを書いていた人間が、いつの間にか Web アプリや自動化ツールを個人で作るようになりました。そのきっかけになったのが「AIと伴走する」という開発スタイルです。今日はそのあたりの、等身大の気づきを書いてみます。具体的な道具の使い方というより、「どういう向き合い方をすると、ひとり開発がうまく回るのか」という働き方の話です。

「自分のスキル以上のもの」が作れる

正直に言うと、最初は半信半疑でした。けれど実際に手を動かしてみると、自分ひとりの知識だけでは届かなかった領域に、手が届くようになる感覚があります。

  • 知らないライブラリの使い方を、その場で教えてもらえる
  • エラーの原因を一緒に切り分けてくれる
  • 「こういう設計、他にもっと良い方法ある?」と相談できる

ひとりで詰まって何時間も溶かす、ということが減りました。たとえば以前なら、見慣れないビルドエラーが出るたびに検索の海に潜って半日を失っていました。今は、エラー全文と状況を貼って「どこが原因だと思う?」と聞くところから始められます。原因の候補を一緒に絞り込めるので、再開までの時間がまるで違います。

ただし「丸投げ」はうまくいかない

一方で、何も考えずに丸投げすると、それなりの結果しか返ってこない、というのも実感です。うまく進むときは、だいたい次のことを自分がやっています。

  1. まず仕様を言葉にする:何を作りたいかを、できるだけ具体的に書き出す
  2. 小さく分けて進める:1度に全部ではなく、1機能ずつ確認する
  3. 出てきたものを必ず検証する:動かして、ログを見て、正しさを確かめる

AIは優秀な相棒ですが、最終的に「これでいい」と判断するのは自分。その役割分担がはっきりしてから、開発がぐっと安定しました。逆に、ここを曖昧にして「いい感じにして」とだけ頼んだプロジェクトは、たいてい途中で迷子になっています。

自分の役割は「翻訳」と「判断」に寄っていく

実際にやってみて気づいたのは、自分の仕事の中身が変わったことです。一字一句コードを打ち込む時間は減り、代わりに「作りたいものを言葉に翻訳する」時間と「出てきたものが正しいか判断する」時間が増えました。組み込みの頃に培った「動くものを最後まで作り切る」「例外を想定して堅く作る」という感覚は、ここでそのまま生きています。手を動かす量ではなく、判断の質で成果が決まるようになった、という感覚です。

学ぶことそのものが楽しくなった

一番大きかったのは、気持ちの変化かもしれません。「分からないから無理」ではなく、「分からないなら、一緒に調べながら作ればいい」と思えるようになりました。

中年になってからでも、新しいことを学んで形にするのは純粋に楽しい。この感覚を、これからも大事にしていきたいと思っています。具体的にどんな道具をどう使っているかは「Claude Code を使うと、個人開発はどう変わるか」に、丸投げを避けるための仕様の書き方は「AIに「丸投げ」しないための、仕様の書き方」にまとめています。